2023年10月8日
アサギマダラの初飛来を確認しました。
旅をする蝶、アサギマダラ。タテハチョウ科マダラチョウ亜科の蝶で、体重は0.5グラム以下です。1980年代から旅をすることがわかり1000~2000㎞の移動が確認されました。春は日本列島を北上し、有明浜のスナビキソウにやって来ます。秋は日本列島を南下し、ハガミ山 木之郷フジバカマ園に寄り道します。
2024年撮影
2023年撮影
文章は「栗田昌裕さん著 謎の蝶アサギマダラはなぜ未来が読めるのか? 第1章 アサギマダラの基礎知識の17項目のまとめ」から引用している箇所があります。
2022年撮影
飛翔会のメンバーが撮影しました。
翅は前翅から胸までの長さが5~6センチで、アゲハチョウほどの大きさです。
1980年代から旅をする蝶であることがわかり、1000~2000kmの移動が確認されました。また、2022年秋には群馬県などから台湾まで移動している蝶が確認されました。
1980年代から翅に標識を書きマーキング調査が始まりました。以降40数年を経て次第に移動の詳細がわかってきました。春は北上しスナビキソウに立ち寄り、秋は南下してフジバカマを吸蜜します。
下翅に黒の性標(紋様)があるのが雄です。雌には性標はありません。
アサギマダラは浅葱色または浅黄色から由来し、翅の白っぽい部分が淡い水色に見えることからつけられた名前です。
雄は雌を誘因するフェロモンを発します。フェロモンのもとはピロリジジンアルカロイド(略してPa)と呼ばれ、雄はそれをフジバカマなどの植物から摂取しなければなりません。
雄はPa物質を含む植物を好みます。春はスナビキソウ、夏はヒヨドリバナ、フジバカマなどで吸蜜します。
越冬して春に羽化したアサギマダラは、夏までに次の世代を作って一生を終えます。初夏や夏に羽化したアサギマダラは冬までに産卵します。
アサギマダラは気温が約22℃から26℃の間に活動します。高温には弱く、低温では動けなくなります。夏は高原等の涼しい場所で過ごします。
アサギマダラは他の蝶と異なり、人を見て逃げることの少ない蝶です。だから、かなり接近して観察が出来ます。
アサギマダラの分布は国内では沖縄 奄美から北海道までであればどこでも見られる可能性があります。
後翅に黒の性標(紋様)がない珍しい雌のアサギマダラです。ハガミ山 木之郷フジバカマ園ではアサギマダラ50頭がいたら、そのうち1頭にだけ雌がいると言うほど少ないです。
蝶の数は匹でなく、頭(とう)で数えます。
アサギマダラの幼虫は脱皮を繰り返しながら成長し、蛹になり成虫になります。
フジバカマは秋の七草ですが、ハガミ山 木之郷フジバカマ園は数が減った、絶滅危惧種ではなく園芸種になります。